第2話 51歳、資産を崩して生きていく(予定)

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工場に転職すれば、給料は大きく下がる。

これは仕方がない。

30年間やってきた仕事をやめて、51歳の未経験者が工場で働くのだから、以前と同じ給料をもらおうという方が無理な話だ。

では、足りない生活費をどうするのか。

答えは単純だ。

資産を崩す。

僕はこれまで結婚もせず、将来のことをそれほど真剣に考えることもなく生きてきた。

それでも、お金だけは少しずつ貯まっていった。

そして5年ほど前、投資を始めた。

何か壮大な計画があったわけではない。

ただ、銀行に置いておくよりはいいだろう。

その程度だった。

ところが5年が経ち、気がつけば、今すぐ使える資産が3,000万円に近づいていた。

そこで少し考え方が変わった。

お金というものは、増やすためだけにあるわけではない。

使ってもいいのだ。

当たり前のことなのだけれど、僕はそのことにようやく気がついた。

65歳まで嫌になった仕事を我慢して続けて、その代わりに通帳の数字を増やす。

それもひとつの生き方だと思う。

でも、僕はもういいかなと思った。

お金を使って、働き方を変える。

給料が下がった分だけ、自分で貯めてきたお金に助けてもらう。

そんな使い方があってもいいんじゃないかと思った。

現在、資産はR証券に約2,700万円、S証券に約170万円ある。

ほかにiDeCoもあるが、こちらは60歳まで原則として引き出せない。

だから、今回の「資産崩し」では考えないことにする。

まず最初の2年間は、S証券にある約170万円から、給料だけでは足りない生活費を補っていく予定だ。

月にいくら必要になるのか。

工場で実際に働き始めてみなければ、まだ正確には分からない。

予定よりお金を使うかもしれないし、案外使わないかもしれない。

そして2年後、S証券のお金がなくなったら、その先をまた考える。

ずいぶん行き当たりばったりな計画に見える。

実際、そうなのだと思う。

でも51歳になって、ようやく僕は、

お金を減らさないために生きるのではなく、少しずつお金を使って、自分の時間を取り戻してもいいんじゃないか。

と思うようになった。

これがうまくいくのかは、まだ分からない。

だから、このブログで記録していこうと思う。

資産がどれくらい減ったのか。

生活はどう変わったのか。

そして何より、30年間続けた仕事を離れたことを、僕が後悔するのかどうか。

「世界の終わりと資産崩し」は、たぶんここから始まる。

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